プロモーション広告を利用しています

イギリス情報 世界の国情報

【イギリス紅茶の完全ガイド】日常の味から最高級ブランドまでお土産に最適な10選!

イギリス 紅茶

イギリス人にとって紅茶は、単なる飲み物ではなく生活のリズムそのものです。

朝の目覚めの一杯から、午後の優雅なティータイム、そして一日の終わりのリラックスタイムまで、シーンに合わせて紅茶を使い分けるのが英国流です。

しかし、スーパーマーケットに並ぶ日常的な「ビルダーズ・ティー(労働者の紅茶)」から、王室御用達の最高級品まで、知識がないと種類が膨大で選びきれないことも。

そこで、この記事では、目的や予算に合わせて最適なブランドが見つかるよう、4つのカテゴリーに分類して徹底解説します。




イギリス人がガブガブ飲む庶民派紅茶を3種ご紹介!【スーパーで買う日常の味】

イギリス 紅茶

イギリス人の生活を支えるのは、気取らないマグカップ用の紅茶です。

これらは「ビルダーズ・ティー」とも呼ばれ、ミルクをたっぷり入れて飲むことを前提に、非常に濃くブレンドされているのが特徴です。

Yorkshire Tea(ヨークシャーティー)

Yorkshire Teaはイギリスの家庭で愛される濃くて力強い国民的紅茶で、現在、イギリスでシェアNo.1を誇るブランドです。

「Proper Brew(ちゃんとした一杯)」をスローガンに掲げ、水質の硬いヨークシャー地方でも美味しく飲めるよう開発された歴史を持ちます。

その特徴は、なんといってもミルクに負けない圧倒的なコクと力強さ。

現地の人は、マグカップにティーバッグを入れ、スプーンでギュッと絞って濃い茶液を出し、たっぷりのミルクと砂糖を入れて楽しみます。

飾らない英国の日常の味を知るなら、まずはこれです。

おすすめの3選

  1. Yorkshire Tea Original(赤箱):
    ブランドの顔とも言える定番商品。アッサムやアフリカ産の茶葉をブレンドした、ガツンとくる渋みとコクが特徴。ミルクティー好きにはたまらない一杯です。
  2. Yorkshire Gold(金箱):
    赤箱よりもさらに高品質な茶葉を使用したプレミアム版。力強さはそのままに、より滑らかで洗練された味わいになっており、特別な朝食のお供に最適です。
  3. Biscuit Brew(ビスケット・ブリュー):
    なんと「ビスケットの味」がする紅茶。モルティーな紅茶の香りにビスケットの甘い香ばしさが加わり、ミルクを入れると「飲むビスケット」になります。お土産に大人気。

購入場所

Tesco, Sainsbury's, Waitroseなど全スーパーマーケット

Tetley(テトリー)

Tetleyはイギリスの労働者階級に愛される優しい味の紅茶で、丸いティーバッグの元祖!

1837年創業の老舗で、1953年にイギリスで初めてティーバッグを一般家庭に普及させたパイオニアです。

テトリーの紅茶は、ヨークシャーティーに比べると少しマイルドで口当たりが優しく、渋みが少なめなのが特徴です。

丸い形のティーバッグ(ラウンドバッグ)には、無数の小さな穴が開いており、茶葉の抽出効率を高める工夫がされています。

労働者階級の家庭で長く愛されてきた、どこかホッとする安心感のある味わいです。

おすすめの3選

  1. Tetley Original:
    毎日何杯も飲むことを想定した、飽きのこないバランスの良いブレンド。渋すぎないので、ストレートでも飲みやすく、食事との相性も抜群です。
  2. Tetley Extra Strong:
    「もっと濃い紅茶が飲みたい」という要望に応えた強化版。カフェインもしっかり摂取でき、朝の眠気覚ましや、仕事の合間のシャキッとしたい時に最適です。
  3. Tetley Decaf:
    カフェインレスでありながら、紅茶本来の味がしっかりすると評判。夜のリラックスタイムや、カフェインを控えている方へのお土産に喜ばれます。

購入場所

Tesco, Sainsbury's, Waitroseなど全スーパーマーケット

PG Tips(ピージー・チップス)

PG  TIPSは、ピラミッド型バッグで有名なイギリスの紅茶で、短時間でしっかり抽出することができます。

ユニリーバ傘下(現在は売却)のブランドとして、長年イギリスのトップシェアを争ってきた有名ブランドです。

最大の特徴は、1996年に導入された「ピラミッド型ティーバッグ」。

三角形の立体的な空間の中で茶葉がジャンピング(対流)するため、短時間でしっかりと味と香りが引き出されます。

忙しい朝でもすぐに濃い紅茶が作れる利便性と、愛らしいサルのマスコットキャラクター「モンキー」のCMで、国民的な人気を博しました。

おすすめの3選

  1. PG Tips Original:
    ピラミッドバッグの効果で、お湯を注いでからの抽出スピードが速いのが特徴。わずか1分ほどでしっかりとした色と味が出る、現代人のライフスタイルに合った紅茶です。
  2. PG Tips Gold:
    厳選された茶葉を使用したワンランク上のブレンド。オリジナルよりも香りが豊かで、少し贅沢なティータイムを楽しみたい時におすすめです。ゴールドのパッケージが目印。
  3. The Tasty Decaf:
    「デカフェは味が薄い」という常識を覆すために開発された商品。独自のブレンド技術により、カフェインを抜いても紅茶らしいコクと渋みを残しています。

購入場所

Tesco, Sainsbury's, Waitroseなど全スーパーマーケット




お洒落で環境に優しいイギリスの新世代紅茶4選!【トレンド&エシカル】

イギリス 紅茶

伝統にとらわれず、パッケージデザインの可愛さや、オーガニック、フェアトレードなどの倫理的価値(エシカル)を重視する、ロンドンの若者や感度の高い層に支持されるブランドです。

teapigs(ティーピッグス)

teaapigsは、『本物の茶葉』へのこだわりが生んだ、イギリス紅茶の品質革命を起こしたブランドです。

最大の特徴は、茶葉を細かく砕いた「ダスト」ではなく、大きな葉(ホールリーフ)をそのまま使用していること。

そして、その茶葉が十分に広がるよう、トウモロコシ由来の生分解性素材で作られた「ティー・テンプル(三角錐のバッグ)」を採用しています。

品質は高級店のリーフティーと同等で、パッケージもお洒落なため、ギフトとしても非常に人気があります。

おすすめの3選

  1. Everyday Brew:
    「毎日の紅茶」という名の通り、アッサム、セイロン、ルワンダの茶葉をブレンドした最強の朝食茶。ホールリーフならではの奥深い味わいは、一度飲むと戻れません。
  2. Earl Grey Strong:
    通常のアールグレイよりもベルガモットの香りを強くし、茶葉のコクも増した「ストロング」版。ミルクを入れても香りが負けない、アールグレイ好きのための逸品。
  3. Peppermint Leaves:
    teapigsの代名詞とも言える大ヒット商品。最高級のペパーミントを丸ごと使用しており、清涼感が段違いです。食後の消化促進やリフレッシュに最適。

購入場所

Waitrose, Whole Foods, 高級デパートの食品売り場

Brew Tea Co(ブリューティーカンパニー)

Brew Tea Coは、マンチェスター発のスタイリッシュで媚びない紅茶です。

2012年にリバプールで創業し、現在はマンチェスターを拠点とする新鋭ブランド。

黄色やカラフルな原色を使ったボックスデザインが非常にスタイリッシュです。

「Aiden & Phil」の二人が、「カットしていない茶葉(ホールリーフ)」のみを使用することにこだわり抜いて作りました。

ブレンドの配合率や産地を明確にする透明性も魅力で、現代的なセンスと確かな品質が融合しています。

おすすめの3選

  1. English Breakfast:
    アッサムとセイロンの黄金比ブレンド。渋みと甘みのバランスが絶妙で、ミルクティーにした時の水色(すいしょく)の美しさと味わいの深さは格別です。
  2. Earl Grey:
    スリランカ産の茶葉に、イタリア産の天然ベルガモットオイルで香り付け。人工香料を使わないため、香りが非常にナチュラルで優雅です。オレンジピールやキンセンカの花びらも美しい。
  3. Moroccan Mint:
    ガンパウダー(緑茶)にペパーミントの葉をブレンドした、モロッコ風ミントティー。砂糖をたっぷり入れて飲むと、異国情緒あふれるリラックスタイムになります。

購入場所

専門店、一部のセレクトショップ、公式サイト

Clipper(クリッパー)

Clipperは、オーガニックで心にも体にも優しい、イギリスフェアトレード紅茶の先駆者的ブランドです。

1984年にドーセットで創業。イギリスで初めて「フェアトレード認証」を受けた紅茶ブランドとして知られています。

「Natural, Fair & Delicious」を理念に掲げ、茶葉はすべてオーガニック、ティーバッグには漂白剤を使わない(無漂白)という徹底ぶり。

環境や生産者に配慮しながらも、スーパーで手軽に買える価格帯を維持しており、エシカル志向の強いイギリス人に深く愛されています。

おすすめの3選

  1. Organic Everyday Tea:
    クリッパーの看板商品。無農薬で育てられた茶葉の自然な甘みと、すっきりとした後味が特徴。毎日飲んでも体に負担がかからない優しい味わいです。
  2. Snore & Peace:
    「いびきと平和」というユニークな名前のハーブティー。カモミール、レモンバーム、ラベンダーをブレンドしており、寝る前に飲むとぐっすり眠れると評判です。
  3. Green Tea & Lemon:
    オーガニックの緑茶に天然のレモンピールを加えた爽やかな一杯。緑茶の苦味が苦手な人でもジュース感覚で飲めるほど飲みやすく、リフレッシュに最適です。

購入場所

Waitrose, Sainsbury's, 健康食品店

Rare Tea Co(レアティーカンパニー)

Rare Tea Companyは、世界中の希少な茶葉を厳選する、究極のこだわりをもったイギリスの紅茶ブランドです。

「レア・ティー・レディ」として知られるヘンリエッタ・ラベル氏が創業。彼女自らが世界中の茶園を旅して、最高品質の茶葉を農家から直接買い付けています。

その品質の高さから、ロンドンの高級ホテル「クラリッジス」のアフタヌーンティーや、世界一のレストラン「Noma」でも採用されています。大量生産品とは一線を画す、茶葉本来の繊細な風味を楽しみたい通好みのブランドです。

おすすめの3選

  1. Speedy Breakfast:
    「忙しい朝でも最高級のリーフティーを」というコンセプトで作られた、細かめの茶葉のブレンド。抽出は早いが、味は驚くほど豊かで深みがあります。
  2. Rare Earl Grey:
    ベースに最高級の茶葉を使用し、純粋なベルガモットオイルだけで香り付けした本物のアールグレイ。人工的な香りが一切なく、柑橘のフレッシュさが際立ちます。
  3. Jasmine Silver Tip:
    中国福建省の白茶(ホワイトティー)に、ジャスミンの花で香り付けした贅沢な逸品。茶葉が開く様子も美しく、特別な日のティータイムにふさわしいお茶です。

購入場所

Waitrose(一部店舗), Selfridges, 公式サイト




イギリスの街中で出会える信頼の有名ブランド紅茶【定番・バラエティ】

イギリス 紅茶

フレーバーの種類が豊富で、専門店やスーパーで手に入りやすい、お土産選びに最も使い勝手の良いブランドです。

Twinings(トワイニング)

Twiningsは1706年にロンドンのストランド通りで創業し、300年以上同じ場所で営業を続ける歴史的ブランドです。

ヴィクトリア女王から王室御用達の紋章を授与されており、アールグレイを世界に広めたブランドとしても有名(当時のグレイ伯爵から依頼されたという説があります)。

日本でも有名ですが、現地のスーパーには日本未発売のフレーバーや、フルーツやハーブを使った「インフュージョン」シリーズが壁一面に並んでおり、選ぶ楽しさがあります。

おすすめの3選

  1. Earl Grey:
    トワイニングの代名詞。中国茶をベースにベルガモットの香りをつけた、軽やかで上品な味わい。ストレートで飲むのが一番香りが引き立ちます。
  2. Lady Grey:
    アールグレイが強すぎると感じる人のために開発された、トワイニング独自のブレンド。オレンジとレモンのピール、矢車菊の花びらを加え、よりフルーティーで優しい味です。
  3. English Breakfast:
    アッサム、セイロン、ケニアをブレンドした、朝の目覚めにふさわしい力強い紅茶。ミルクとの相性が抜群で、トーストと一緒に楽しむのが英国流です。

購入場所

全スーパーマーケット(ストランド通りに本店あり)

Twinnings 本店

住所:216 Strand, Temple, London WC2R 1AP, United Kingdom

Whittard of Chelsea(ウィッタード・オブ・チェルシー)

Whittard of Chelseaは、お手頃価格で可愛いパッケージが魅力のイギリスギフトの定番紅茶!

1886年にウォルター・ウィッタードによって創業されました。スーパーマーケットには卸さず、主に直営店で販売しているため、ブランドの世界観が統一されています。

「不思議の国のアリス」をモチーフにしたパッケージや、美しいデザイン缶に入った紅茶は、お土産として絶大な人気を誇ります。

また、紅茶だけでなく、フレーバーコーヒーやホットチョコレートの種類も豊富で、試飲をしながらじっくり選べる店舗体験も魅力です。

おすすめの3選

  1. English Rose:
    バラのつぼみと花びらをブレンドした、見た目も香りも華やかな紅茶。映画のワンシーンのような優雅な気分に浸れる、ウィッタードのベストセラーです。
  2. Chelsea Breakfast:
    創業の地チェルシーの名を冠したブレンド。通常のイングリッシュブレックファストよりもスリランカ茶葉の比率が高く、爽やかでキレのある味わいが特徴です。
  3. Mango & Bergamot:
    緑茶ベースにマンゴーとベルガモットの香りをつけたフレーバーティー。甘くトロピカルな香りは、アイスティーにしても最高に美味しくいただけます。

購入場所

  • コベントガーデン店:9, The Marketplace, London WC2E 8RB, United Kingdom
  • オックスフォードストリート店:53 Oxford St, London W1D 2DY, United Kingdom
  • リージェントストリート:65/67 Regent St., London W1B 4DZ, United Kingdom

他店舗詳細は公式サイトで確認

【最高級・王室御用達】特別なギフトに「ラグジュアリー紅茶」

イギリス 紅茶

歴史と伝統を誇り、英国王室との関わりが深い最高級ブランド。大切な人への贈り物や、自分へのご褒美に最適です。

Harrods(ハロッズ)

世界一有名なデパートが贈る、ラグジュアリーなイギリスの紅茶。

ロンドンのナイツブリッジにある高級デパート「ハロッズ」は、もともと紅茶商人として始まりました。

そのため紅茶へのこだわりは並外れており、世界中の産地から厳選した茶葉を扱っています。

特徴的なのは、ブレンドごとに「No.14」「No.42」といった番号が振られていること。

重厚な缶に入った紅茶はステータスシンボルでもあり、フォーマルな贈り物として間違いのない選択です。

おすすめの3選

  1. No.14 English Breakfast:
    ハロッズを代表する一番人気のブレンド。ダージリン、アッサム、セイロン、ケニアの4種を絶妙に配合し、香り高くもコクのある完璧なバランスを実現しています。
  2. No.42 Earl Grey:
    柑橘系の香りが爽やかなアールグレイ。ハロッズのブレンドは香りが強すぎず上品で、午後のティータイムにスコーンと一緒に楽しむのに最適です。
  3. No.16 Afternoon Special:
    セイロン茶葉を中心とした、軽やかで透き通るような味わいのブレンド。その名の通り、サンドイッチやケーキなどの軽食と合わせても味が喧嘩しません。

購入場所

【ナイツブリッジのHarrods店舗】

住所:87-135 Brompton Rd, London SW1X 7XL, United Kingdom

【ヒースロー空港店・ターミナル2・3・4店】

 

Fortnum & Mason(フォートナム&メイソン)

英国王室御用達の証、イギリスの優雅な紅茶の最高峰「Fortnum & Mason」

1707年創業で「女王の食料品店」とも呼ばれ、数多くのロイヤルワラント(王室御用達認定)を保持する別格の存在です。

ブランドカラーである「オーデニール(ナイルの水色)」の美しい缶は、英国土産の最高峰として世界中で憧れの対象となっています。

ピカデリー本店には優雅なティーサロンもあり、英国紅茶文化の真髄を体験できます。

価格は高めですが、その品質とブランド力は他を圧倒します。

おすすめの3選

  1. Royal Blend:
    1902年、エドワード7世のために作られた歴史的ブレンド。アッサムとセイロンをブレンドし、蜂蜜のような滑らかな甘みとコクが特徴。F&Mで最も有名な紅茶です。
  2. Queen Anne:
    創業200周年を記念して作られたブレンド。厳選されたアッサムとセイロンを使用しており、ロイヤルブレンドよりも少し軽やかで、すっきりとした味わいです。
  3. Countess Grey:
    「グレイ伯爵夫人」の名を持つ、アールグレイの変奏曲。ベルガモットにオレンジの香りを加え、より繊細でフルーティーに仕上げています。アールグレイが苦手な人にもおすすめ。

購入場所

【ピカデリー本店】

住所:181 Piccadilly, London W1A 1ER, United Kingdom

【St Pancras International駅】

Pancras Rd, London N1C 4QP, United Kingdom

【The Royal Exchange店】

4-7, The, Royal Exchange, London EC3V 3LR, United Kingdom

紅茶にまつわるイギリス史

イギリス 紅茶

イギリスに紅茶文化が根付いたのは、一人の女性の影響が大きいと言われています。

1662年、チャールズ2世のもとに嫁いだポルトガル王女、キャサリン・オブ・ブラガンザです。

当時、ポルトガルでは既に東洋のお茶を飲む習慣があり、彼女が持参した茶道具と喫茶の習慣が、英国の宮廷や貴族たちの間で「洗練された東洋の趣味」として大流行しました。

その後、18世紀には東インド会社による貿易が拡大し、茶の輸入量が増加。

そして19世紀、ヴィクトリア朝時代にベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが、夕食までの空腹を紛らわせるために午後にお茶と軽食をとったことから、「アフタヌーンティー」が発明されました。

これが上流階級の社交の場として定着し、やがて産業革命とともに労働者階級にも「安価なエネルギー源(砂糖入り紅茶)」として広まり、国民的な文化として完成したのです。




いまさら聞けない紅茶の6つの基本

6つの紅茶の基本

  • 茶葉の等級(グレード): 「OP(オレンジペコー)」は大きな葉、「BOP(ブロークンオレンジペコー)」は細かく砕いた葉を指します。細かいほど味が濃く出ます。
  • 発酵度: 紅茶は茶葉を完全に発酵させた「完全発酵茶」です。緑茶(不発酵)やウーロン茶(半発酵)と同じ茶の木から作られますが、加工プロセスが異なります。
  • 水質: 英国は「硬水」、日本は「軟水」です。英国の紅茶は硬水で美味しく出るようにブレンドされているため、日本で飲むと渋みが強く出ることがあります。
  • 温度: 紅茶は沸騰直後の100℃の熱湯で淹れるのが鉄則です。お湯に含まれる酸素が茶葉の成分(タンニンなど)を活性化させ、味と香りを引き出します。
  • 蒸らし時間: お湯を注いだら必ず蓋をして蒸らします。ティーバッグでも最低2〜3分、リーフなら3〜5分待つことで、本来の美味しさが抽出されます。
  • ゴールデンドロップ: ポットからカップに注ぐ際の最後の一滴のこと。ここには紅茶の旨味成分が凝縮されているため、残さず注ぎ切ることが重要です。

上記6つが、美味しい紅茶を淹れるために、知っておきたい最低限の知識です。

 

イギリスの紅茶の正しい入れ方論争をご紹介!

英国には100年以上続く永遠の論争があります。それは「ミルクが先か(Milk in First = MIF)、紅茶が先か(Milk in Last = MIL)」という議論です。

  • MIF(ミルク先入れ派): かつて、質の悪い陶器のカップに熱湯を注ぐと割れてしまうことがあったため、冷たいミルクを先に入れて温度を下げたという説があります。労働者階級に多い習慣とも言われます。
  • MIL(紅茶先入れ派): 紅茶の色(濃さ)を見てからミルクの量を調整できるため、合理的です。質の良い磁器を使える上流階級の作法とも言われています。

現在は科学的に「ミルクを先に入れた方が、牛乳のタンパク質が熱変性しにくく、味がまろやかになる」という説も有力ですが、結局は「好み」の問題として、パブや家庭で議論のネタになっています。

イギリスのおすすめのハーブ・ティー12選【番外編】

カフェインを控えたい時や体調に合わせて、イギリス人は「インフュージョン(ハーブティー)」も頻繁に飲みます。

スーパーで買える代表的な12種類をご紹介します。

  1. Peppermint(ペパーミント): 食後の消化促進や、胃もたれ解消の定番。
  2. Camomile(カモミール): リラックス効果が高く、就寝前のナイトティーに。
  3. Lemon & Ginger(レモン&ジンジャー): 体を温める効果があり、風邪気味の時や冬の朝に。
  4. Rooibos(ルイボス): 南アフリカ原産。ミネラル豊富でミルクティーにも合います。
  5. Rosehip(ローズヒップ): 「ビタミンCの爆弾」。酸味が強く、美肌効果が期待されます。
  6. Hibiscus(ハイビスカス): 鮮やかな赤色と酸味が特徴。疲労回復やむくみ解消に。
  7. Fennel(フェンネル): 独特の甘いスパイスの香り。デトックスや消化を助けます。
  8. Nettle(ネトル): 鉄分やビタミンが豊富。花粉症対策として春先に飲まれます。
  9. Liquorice(リコリス/甘草): 砂糖がいらないほど強い甘みがあります。喉の痛みに。
  10. Echinacea(エキナセア): 免疫力を高めるとされ、風邪の予防シーズンに人気。
  11. Berry blends(ベリーブレンド): ストロベリーやラズベリーの甘酸っぱい香り。おやつ代わりに。
  12. Superfruit blends(スーパーフルーツ): アサイーやブルーベリーなど、抗酸化作用を意識したブレンド。

まとめ

イギリスの紅茶の世界は奥深く、スーパーで買える1箱2ポンドの日常茶から、1缶20ポンド以上の高級茶まで多種多様です。

  • 自分用・ガブ飲み用なら、現地の味「Yorkshire Tea」や「PG Tips」
  • お洒落な友人へなら、パッケージも可愛い「Brew Tea Co」や「teapigs」
  • 目上の方へなら、間違いのない「Fortnum & Mason」

このように、相手やシーンに合わせてブランドを使い分けることができれば、あなたはもう立派な英国紅茶通です。ぜひ、ロンドンの街やスーパーマーケットで、あなただけのお気に入りの一杯を見つけてください。




-イギリス情報, 世界の国情報