
この記事では、「早い」や「速い」を意味する英語について、TOEIC975点持ち・元大手オンライン英会話講師の筆者が徹底解説していきます。
結論
fast:スピードの「速さ」&継続的な動作の速度を表す表現
early:「時間的に早い」事を表現する時に利用
quick:「素早く、きびきびした動作」を表現する時に利用
speedy:速さをより強調するニュアンスを表現する時に利用
fast, quick, earlyの違いで悩んでいませんか?
「今朝は早く起きた」を "I woke up fast." と言ってしまい、相手に首を傾げられた経験は、英語学習者なら誰しもが通る道かもしれません。
でも、ご安心ください。実はこの問題、たった3つの「イメージ」を持つだけで、驚くほど簡単に解決できます。
この記事は、あなたの「なぜ間違えたの?」という悔しさに寄り添い、「速さ・期間・時期」というシンプルな感覚だけで、次から自信を持って話せるようになる一番やさしいガイドです。
読み終える頃には、もう単語の使い分けで会話が止まることはありません。
著者情報

元オンライン英会話講師 / TOEIC975点保持者
元大手オンライン英会話講師。これまで100人以上の日本人英語学習者に英語を指導。100人以上の初心者の「最初の一歩」をサポートした実績あり。「量より質」をモットーに、「これならできそう!」と思える小さな成功体験を届ける事をミッションとしている。
目次
「早い」と「速い」の英語はどれ? fast, quick, early・speedyの選択で迷う理由【原因は日本語にあり】
「早い」と「速い」を表す英語「fast」 「quick」「early」「speedy」の違いや使い方について、なぜ多くの日本人学習者が混乱してしまうのでしょうか。
その根本的な原因は、私たちが普段使っている日本語の「早い(速い)」という言葉が、非常に多機能なことにあります。
英会話レッスンで、「"My response is fast." と言ったら、"quick response is better." と直された…」なんて経験、本当によくあるんです。
これはあなたの英語力が低いからではなく、日本語と英語の「感覚の違い」から生じる、ごく自然なつまずきです。
日本語の「はやい」
- 新幹線のスピード
- 仕事が終わるまでの時間
- 朝起きる時刻
これら全てを一つの言葉で表現できてしまいます。
一方で英語は、これらの状況をそれぞれ別の単語で明確に区別します。
この感覚の違いこそが、混乱の正体なのです。
ですから、単語を個別に暗記するのではなく、英語が持つ「感覚」そのものを理解することが、解決への一番の近道となります。
「早い」と「速い」を英語で表す「fast, quick, early,speedyの違い」は3つのイメージで解決!

「速い」や「早い」を表す英語「fast, quick, early, speedy」の違いを理解するために、難しい文法ルールは一旦忘れましょう。
大切なのは、たった3つのイメージです。このイメージさえ掴めれば、あなたはネイティブスピーカーと同じ感覚で単語を選べるようになります。
その3つのイメージとは「速さ(Speed)」「期間(Duration)」「時期(Timing)」です。
速さ (Speed) → fast
物が移動するスピードや、動作そのものの速さを感じたら、まず fast を思い出してください。
期間 (Duration) → quick, speedy
何かが始まってから終わるまでの時間が「あっという間」と感じたら、quick や speedy の出番です。
時期 (Timing) → early
カレンダーや時計の針をイメージして、「予定や基準より前」のタイミングなら early です。
「早い」と「速い」を英語で表す「fast, quick, early, speedy」の使い方を例文でマスター!
それでは、「速い」や「早い」を表す英語「fast, quick, early, speedy」を3つのイメージでどう使い分けるか、実際の例文で見ていきましょう。
fast:スピードが「速い」
- A cheetah runs very fast. (チーターはとても速く走る。)
- He is a fast learner. (彼は物覚えが速い。)
「fast, quick, early, speedyの違い」を理解する上で、fast のコアイメージは「速さ (Speed)」です。新幹線やスポーツカーのように、一定のスピードを保って速く動くものに使います。
quick:期間が「短い」
- I had a quick lunch. (急いで昼食をとった。)
- Thank you for your quick response. (迅速なご返信ありがとうございます。)
「fast, quick, early, speedyの違い」において、quick のコアイメージは「期間 (Duration)」です。何かが完了するまでの時間が短い、つまり「あっという間」という感覚を表します。
speedy:効率よく「迅速な」
- We offer a speedy delivery service. (私たちは迅速な配達サービスを提供しています。)
- They promised a speedy resolution to the problem. (彼らは問題の迅速な解決を約束した。)
「fast, quick, early, speedyの違い」の中で、speedy は quick と非常に意味が近く、「迅速な」と訳せます。特に、サービスや仕事の処理などが効率よく速いことを強調したい時に使われ、quickよりも少しビジネスライクな響きがあります。
early:時期が「早い」
- I woke up early this morning. (今朝は早く起きた。)
- The early bird catches the worm. (早起きは三文の徳。)
「fast, quick, early, speedyの違い」をマスターする鍵、early のコアイメージは「時期 (Timing)」です。これは「速さ」とは全く別の概念で、決められた時間や一般的な時間よりも「早い時間帯に」という意味を表します。
「早い」と「速い」を英語で表す「fast, quick, early, speedy」に関するよくある質問2つ
ここでは、「fast, quick, early, speedyの違い」について、もう少し深掘りしたい質問にお答えします。
よくある質問①:rapid や swift はどう違うのですか?
これらは少しフォーマルな表現です。
rapid は「変化の速さ」によく使われ(例: rapid growth 急成長)、swift は「素早さ、無駄のない速さ」を意味します
(例: swift action 迅速な行動)。まずは基本の4つの単語が使えれば十分ですよ。
よくある質問②:ビジネスで「迅速な対応」と言いたい時は、どの単語が一番適切ですか?
quick が最も一般的で幅広く使えます。"Thank you for your quick response." は定番フレーズです。
より効率の良さを強調したい場合は speedy も使えますし、さらに丁寧さを出したい場合は prompt という単語も選択肢になります。
よくある質問③:quick と quickly はどう使い分けるのですか?
とても良い質問です!
quick は名詞を修飾する形容詞(例: a quick look 素早い一瞥)、quickly は動詞を修飾する副詞(例: He looked quickly 彼は素早く見た)です。
fast は形容詞と副詞が同じ形なので混乱しやすいですが、quick を副詞として使う場合は quickly になると覚えておきましょう。
よくある質問④:それぞれの反対語は何ですか?
反対語をセットで覚えるのは、理解を深めるのにとても効果的です!
fast (速さ) の反対は slow です。(例: a fast car / a slow car)
early (時期) の反対は late です。(例: an early train / a late train)
quick (期間) の反対も slow です。(例: a quick process / a slow process)
日本語の「遅い」も、文脈によって英語が変わるのが面白いですね。
よくある質問⑤:soon と early の違いがまだ少し分かりません。
この2つはよく混同されますね。
時間軸で考えると簡単です。例えば「朝10時の会議」があるとして、あなたが9時45分に着いたら、それは予定よりearly(早く)着いたことになります。
一方、今が9時55分で「会議はいつ始まるの?」と聞かれたら、「soon(もうすぐ)始まるよ」と答えます。
early は「予定時刻との比較」、soon は「今からの時間」という違いです。
まとめ:「早い」と「速い」の英語を3つのイメージを武器に使いこなそう!
いかがでしたか?もう、あなたは「早い」と「速い」を英語で表す「fast, quick, early, speedyの違い」で迷いません。最後に、今日学んだ3つのイメージをもう一度振り返りましょう。
- 速さ (Speed) を感じたら →
fast - 期間の短さ (Duration) を感じたら →
quick,speedy - 時期の早さ (Timing) を感じたら →
early
大切なのは、このシンプルなイメージを武器に、恐れず口に出してみることです。
完璧な英語を目指す必要はありません。今日学んだ単語を一つでも意識して使ってみる、その小さな一歩が、あなたの大きな自信に繋がります。
次回の英会話レッスン、心から応援しています!
[参考文献リスト]
- Oxford Learner's Dictionaries, https://www.oxfordlearnersdictionaries.com/