
「アメリカ留学で英語力を伸ばしたいが、費用は抑えたい」「日本人が少ない環境に身を置きたい」と考える際、有力な選択肢となるのが「アメリカの田舎(地方都市)」への留学です。
ニューヨークやロサンゼルスなどの大都市は魅力的ですが、物価の高騰や日本人の多さがネックとなることも少なくありません。
一方で、田舎への留学には「車がないと生活できないのではないか」「治安や差別はどうなのか」といった不安もつきものです。
本記事では、アメリカの田舎留学の実態について、客観的なデータや事実に基づき解説します。
車なしで生活するための「大学町」の選び方や、都市部と比較した際の具体的なメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
目次
まずはアメリカの田舎に住むのはやばい?治安や差別は大丈夫?6つのデメリットをチェック!

アメリカの田舎での生活には、日本の便利な生活環境に慣れた私たちにとって、想像以上の不便さや精神的な負担が伴うことも事実です。
移住後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、現実的なデメリットもしっかり把握しておく必要があります。
そんなことにならないよう、まずはアメリカの田舎に住むデメリットを早速チェックしていきましょう!
デメリット①:車がないと生活が成り立たない(完全な車社会)
公共交通機関が発達している日本とは異なり、アメリカの田舎では電車やバスがほとんど走っていないため、車がなければスーパーへの買い出しすら行けません。
Uberなどの配車サービスも田舎では捕まりにくく、料金も割高になるため、日常的な移動手段としては現実的ではありません。
そのため、車の購入費用だけでなく、ガソリン代、高額な保険料、車検や修理費といった維持費が生活費を圧迫し続けることになります。
デメリット②:日本食やアジア食材が手に入りにくい
都市部には日系スーパー(ミツワやニジヤなど)があり、日本の食材が容易に手に入りますが、田舎のスーパーでは醤油や米を見つけるのがやっとという場合も多々あります。
薄切り肉、納豆、新鮮な魚介類などはまず手に入らず、アジア系マーケットまで車で片道2〜3時間かけて買い出しに行く「遠征」が必要になることもあります。
食生活のストレスはボディブローのように効いてくるため、自炊の工夫が求められます。
デメリット③:娯楽やエンターテインメントが極端に少ない
アメリカの田舎町における娯楽といえば、唯一のショッピングモールに行くか、映画館に行くか、チェーン店のレストランで食事をするかくらいしか選択肢がありません。
美術館、コンサート、多様なイベントなどは大都市まで行かないと体験できないため、週末の過ごし方がマンネリ化しがちです。
刺激的な生活や最新のトレンドを求める人にとっては、日々の生活が単調で退屈に感じられ、閉塞感を抱く原因になることがあります。
デメリット④:高度な医療機関へのアクセスが悪い
ちょっとした風邪程度なら地域のクリニックで対応できますが、専門的な治療や手術が必要になった場合、設備が整った大きな総合病院まで車で数時間移動しなければならないことがあります。
また、専門医の数が少ないため予約が取りづらく、診察まで数週間待たされることも珍しくありません。
緊急時の搬送にも時間がかかるリスクがあり、持病がある方や小さな子供がいる家庭にとっては不安要素の一つとなります。
デメリット⑤:保守的な価値観と多様性の欠如で場所によっては差別される場合も
リベラルで多様な人種が暮らす都市部とは異なり、地方部は政治的・宗教的に保守的な傾向が強く、住民の人種構成も白人が大半を占める地域が多くあります。
あからさまな差別を受けることは稀ですが、アジア人が珍しがられたり、異文化に対する理解が乏しかったりすることで、疎外感(マイノリティとしての孤独)を感じる場面があるかもしれません。
多様性の中に身を置きたい人にとっては、居心地の悪さを感じる可能性があります。
人種的な偏りがある白人が多数を占める地域や、歴史的に貧困や社会的な問題が残るアメリカ南部では、人種差別を受ける可能性が高くなります。
デメリット⑥:インターネットやインフラが脆弱な場合がある
アメリカは先進国ですが、広大な国土ゆえに、地方部では高速インターネット回線(光ファイバーなど)が未整備の地域もまだ残っています。
また、冬の嵐やハリケーンなどの自然災害時に停電が発生すると、復旧までに数日〜1週間以上かかることも珍しくありません。
リモートワークやオンライン授業が主流となる中、ネット環境の不安定さは生活や仕事に直結する深刻な問題となり得ます。
アメリカの田舎に住む6つのメリットを確認しよう!物価が安いのが一番の魅力!

アメリカの田舎に住むことには、大都市の喧騒から離れた環境ならではの、精神的・経済的なゆとりや独自の魅力が数多く存在します。
留学や移住の目的地として地方都市を選ぶことで得られる、代表的なメリットを詳しく解説します。
メリット①:物価や生活費(特に家賃)が圧倒的に安い
ニューヨークやサンフランシスコなどの大都市では、ワンルーム(スタジオ)でも月額30万円以上することが珍しくありませんが、地方に行けばその数分の一で暮らすことが可能です。
例えば中西部の州であれば、月額500〜800ドル程度で、プールやジムが付いた広々とした1ベッドルームのアパートを借りられることもあります。
浮いた固定費を貯金や旅行、あるいは学費に回すことができるため、経済的なプレッシャーが少ない生活を送れる点は最大の魅力です。
メリット②:日本人が少なく、英語環境に浸れる
ロサンゼルスやハワイなどの人気エリアには多くの日本人コミュニティがあり、日本語だけで生活できてしまうこともありますが、田舎に行けば状況は一変します。
クラスに日本人が自分一人だけ、あるいは町全体でも数えるほどしかいないという環境も珍しくありません。
日常生活のすべてを英語で行う必要があるため、「英語を話さざるを得ない」状況に自分を追い込むことができ、結果としてリスニングやスピーキングの能力が短期間で飛躍的に向上します。
メリット③:治安が比較的安定しており静か
FBIの犯罪統計データなどを見ても、人口密度の低い地方都市は、大都市のダウンタウン周辺と比較して凶悪犯罪の発生率が低い傾向にあります。
もちろん地域による差はありますが、夜中にパトカーのサイレンが鳴り止まないような騒音に悩まされることは少なく、夜は静寂に包まれます。
家族連れや、落ち着いた環境で勉強に集中したい学生にとっては、精神的な安心感を得やすい環境と言えるでしょう。
メリット④:広大な自然とアクティビティが身近にある
アメリカの広大さを肌で感じられるのも地方生活の特権であり、国立公園や州立公園へのアクセスが非常に良好です。
週末には車で少し走るだけで、日本では体験できないスケールのハイキング、キャンプ、カヤック、満天の星空観察などを日常的に楽しむことができます。
自然と共生するライフスタイルは、心身のリフレッシュに最適であり、アウトドア派の人にとってはまさに天国のような環境です。
メリット⑤:コミュニティの結びつきが強く人が温かい
人口が少ない地域では、住民同士の顔が見えやすく、教会や学校のイベントを中心としたコミュニティの結束が非常に強いのが特徴です。
都会のようなドライな人間関係とは異なり、スーパーで知らない人から気さくに話しかけられたり、困っている時に近所の人が助けてくれたりする「古き良きアメリカ」の親切さに触れる機会が多くあります。
独を感じやすい海外生活において、こうした人の温かさは大きな支えとなります。
私は、アメリカのフロリダの田舎で友人と道に迷っていたら、人の良さそうな初老のおじいさんが駅まで車で乗せてってくれると声をかけてくれましたよ。
今考えると、知らない人の車に乗り込むのは危険な行為かなとも思いますが、そのおじいさんは何も問題なく、本当に駅まで車で送って行ってくれました。
メリット⑥:誘惑が少なく勉強や研究に没頭できる
大都市にはクラブやショッピングモール、数え切れないほどのレストランなどの娯楽が溢れています。
実際、私もアメリカの都会に短期留学したときは、毎週末クラブに行ったり、友人とショッピングに行っていたりして、全く学業に打ち込んでいませんでした・・
その反面、、田舎にはそうした「誘惑」が物理的に少ない環境です。
これは退屈とも言えますが、留学生や研究者にとっては、学業や仕事に100%のエネルギーを注げる理想的な環境でもあります。
平日は図書館やラボにこもり、週末は友人とホームパーティーをするというシンプルで健康的な生活リズムを作りやすくなります。
アメリカの田舎と都会の生活費のギャップを比較!
| 項目 | 都会 (Urban Area) | 田舎 (Rural Area) | 解説 |
|---|---|---|---|
| 家賃 (1ベッドルーム) | $2,500 〜 $4,000 | $600 〜 $1,000 | 最も差が出る項目です。田舎では都市部の1/3〜1/4の家賃で、プールやジム付きの広い部屋に住めます。シェアハウスなら$400程度も可能です。 |
| 食費 (自炊中心) | $400 〜 $600 | $300 〜 $500 | 地元の農産物は田舎の方が安いですが、加工食品や他州からの輸入品は輸送費がかかるため、意外と大きな差が出ないこともあります。 |
| 外食費 (1回あたり) | $20 〜 $50 | $10 〜 $30 | 田舎はレストランの単価が安く、チップの相場も都市部ほど高騰していない傾向があります。ランチなら$10前後で済む店も多いです。 |
| 交通費 | $130 (地下鉄パス等) | $300 〜 $600 | 要注意項目です。 都会は公共交通機関で安く済みますが、田舎は車のローン、保険、ガソリン代が必須となり、この項目だけは田舎の方が高くなります。 |
| 娯楽・交際費 | $300 〜 $500 | $100 〜 $200 | 田舎は遊ぶ場所(クラブやイベント)が少ないため、自然と出費が減り、お金が貯まりやすい環境です。 |
| 合計目安 | $3,500 〜 $5,500 | $1,500 〜 $2,500 | トータルでは田舎の方が圧倒的に安く済みます。 |
上記の表で、アメリカの大都市と一般的な田舎における、留学生や単身者の1ヶ月あたりの生活費目安を比較しました。
多くの人がアメリカの田舎を選ぶ最大の理由は、ニューヨークやロサンゼルスなどの都市部と比較して、圧倒的に抑えられる生活費の安さにあります。
ただし、単純にすべての項目が安くなるわけではなく、「車の維持費」という田舎特有のコストが発生する点には注意が必要です。
アメリカの田舎暮らしは、車の購入や維持費という初期投資・ランニングコストがかかるものの、家賃の圧倒的な安さがそれを補って余りあるため、トータルの生活費は都市部の半分程度に抑えることが十分に可能です。
特に収入が限られる留学生にとって、経済的な余裕を持ちながら生活の質を維持できる田舎(特に大学町など)は、非常に合理的で賢い選択肢と言えます。
アメリカ全50州ごとの特徴や、生活コストを知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
>>アメリカ50州地図で読み解く各地の「気候・治安・コスト」わかりやすい完全ガイド!
アメリカの田舎では車なしでも生活できるのは「大学町 (College Town)」!

大学町のメリット
- 充実したバスシステム: 大学が運営するシャトルバスや市営バスが、キャンパス、学生寮、主要なスーパーマーケット、病院などを循環しています。
- 学生への優遇: 多くの大学町では、学生証を提示することでバス運賃が無料になる制度が導入されています。
- コンパクトな生活圏: 生活に必要な施設が大学周辺に集約されているため、移動の負担が少なくて済みます。
「大学町」とは、住民の多くが大学関係者や学生で構成されている町のことです(例:アイオワ州エイムズ、イリノイ州シャンペーンなど)。
こうした地域では、車を持たない学生のために公共交通機関が発達しているケースが多く見られます。
公共交通機関が発達した大学町をピンポイントで選ぶことで、車を購入することなく、経済的かつ不便さを最小限に抑えた生活が可能になります
アメリカの田舎を留学先に選ぶ場合のチェックポイント3つご紹介!

アメリカの田舎は安全だからと「田舎ならどこでも良い」と選んでしまうのは危険です。
生活の質を確保するために、留学先決定前に以下の3点を確認することをお勧めします。
チェックポイント1. 大学公式サイトで交通事情を確認する
大学のウェブサイト内の「Transportation」や「Parking」のページを確認しましょう。
"Free bus service for students"(学生向け無料バス)や "Campus shuttle"(キャンパスシャトル)といった記載があれば、車なしでの生活が想定されています。逆に、駐車場に関する案内ばかりの場合は、車社会である可能性が高いです。
チェックポイント2. 周辺施設へのアクセスを地図で確認する
Google Mapsなどを利用し、大学や居住予定地から最寄りの大型スーパーマーケット(Walmart, Target, Krogerなど)へのルートを検索します。
「公共交通機関」を選択し、乗り換えなしでアクセス可能か、所要時間はどれくらいかを確認してください。
チェックポイント3. 留学生の国籍比率を確認する
大学が公表している「Student Profile」や「International Students」のデータを確認し、日本人の在籍数や割合をチェックします。
日本人が少ない環境を望む場合は、全体の1%未満を目安にすると良いでしょう。
アメリカ田舎留学に関するよくある質問(FAQ)
ここからは、アメリカの田舎を留学先に選ぶ場合によくある質問についてお答えしていきますね。
Q. 田舎は治安が良いというのは本当ですか?
一般的に、FBIの犯罪統計などを見ると、大都市に比べて地方都市の方が人口あたりの凶悪犯罪率は低い傾向にあります。
しかし、「田舎=安全」と過信するのは禁物です。大学周辺であっても、夜間の一人歩きを避ける、戸締まりを徹底するなど、基本的な防犯意識を持つことは不可欠です。
Q. アジア人差別についてはどうですか?
地域によってはアジア人が少なく、珍しがられることはありますが、大学町においては多様性を受け入れる土壌がある場合が多いです。
露骨な差別を受けることよりも、現地の人々がアジア文化に馴染みがないために生じる「無関心」や「誤解」に直面することの方が多いかもしれません。
積極的にコミュニケーションを取る姿勢が求められます。
ただし、田舎でも白人が高い割合を占める地域や、貧困が社会的問題になっている南部の方では差別に会う確率が高くなるので、注意が必要です。
Q. 娯楽がなくて退屈しませんか?
都市部のようなショッピングモールやクラブなどの娯楽施設は少ない傾向にあります。
その代わり、学生同士でホームパーティーを開いたり、スポーツを楽しんだりと、コミュニティ内での交流が活発になる傾向があります。
勉強に集中したい、深い人間関係を築きたいという方には適した環境と言えます。
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アメリカの田舎に関するまとめ
アメリカの田舎留学は、場所選びさえ間違えなければ、費用を抑えつつ英語力を飛躍的に伸ばすための合理的な選択肢となります。
重要なのは、単に「家賃が安い田舎」を選ぶのではなく、「公共交通機関が整備された大学町」を選ぶことです。
事前のリサーチを徹底し、ご自身の目的に合った最適な留学先を見つけてください。
参考文献
- Open Doors Report on International Educational Exchange - Institute of International Education (IIE)
- Crime Data Explorer - Federal Bureau of Investigation (FBI)
- Cost of Living Comparison - Numbeo