
公園でお子さんに「この虫、英語でなんて言うの?」と聞かれて、スマートフォンで慌てて検索…そんな経験はありませんか?
こんにちは!息子をバイリンガルに育てようと躍起している、TOEIC975点持ち・元オンライン英会話講師のママ・しずかです。
子供の純粋な疑問に、すぐに、そして自信を持って答えてあげられたら、親としてとても嬉しいですよね。
この記事を読めば、「カブトムシはbeetleだよ。力持ちだからね!」のように、単なる英単語だけでなく、お子さんの好奇心をさらにくすぐる豆知識まで、自信を持って答えられるようになります。
この記事が目指すのは、「『なぜそう呼ぶの?』という子供の好奇心まで満たす、親子で楽しむための英語の虫ずかん」です。
この記事を読むことで、あなたは以下の3つを手に入れることができます。
記事で分かること
insectとbugの決定的な違いと、子供への分かりやすい説明の仕方- イラストと豆知識で覚える「身近な虫の英語名リスト10選」
- 親子の会話がもっと弾む、虫にまつわる面白い豆知識
この記事を書いた人:しずか先生

元オンライン英会話講師 / TOEIC975点保持者
元大手オンライン英会話講師。これまで100人以上の日本人英語学習者に英語を指導。特に、初心者が躓きやすい冠詞や固有名詞の用法について、歴史や文化を交えたロジカルな解説で定評がある。「なぜ?」を大切にすることで、丸暗記に頼らない英語力と思考力を育むことをモットーとしている。
目次
虫の英語表現の基本!"insect"と"bug"の違いとは?

ここでは、多くの保護者の方が最初に躓くポイントである、日本語の「虫」に相当する便利な英語がないという事実と、代表的な2つの単語insectとbugの使い分けを理解していただきます。
「先生、『虫』って英語でbugですよね?」これは、私が英語を学習している子供たちから最もよく受けた質問の一つです。
実は、英語には日本語の「虫」のように、どんな虫にも使える便利な一言がありません。
そして、insectとbugはしばしば混同されがちですが、この2つの言葉にはニュアンスの違いがあります。
この違いを、お子さんに分かりやすく説明するコツは、難しい言葉を使わずにイメージで伝えることです。
insect(インセクト): 「昆虫図鑑に出てくるような、足が6本あって、頭・胸・お腹に分かれているカッコいい虫はinsectだよ」と教えてあげましょう。チョウやトンボ、カブトムシなどがinsectの代表です。bug(バグ): 「お家の中で見かけるような、ティッシュで捕まえるような小さい虫はbugって言うことが多いよ」と伝えます。insectよりも少しくだけた口語的な表現で、てんとう虫(ladybug)のように、名前にbugが含まれる虫もたくさんいます。
最初にこのイメージを掴むだけで、お子さんの英語の世界はぐっと正確に、そして豊かになります。
身近な虫の英語名リスト【豆知識つき】
それでは、お子さんに身近な虫たちが英語で何と呼ばれているか、見ていきましょう。
ここでは、かわいいイラストを思い浮かべながら、親子で話せる「ひとこと豆知識」と一緒に覚えるのがポイントです。
1. カブトムシ:Beetle (ビートゥル)
beetleはinsect(昆虫)の中でも、硬い羽を持つ「甲虫」の仲間を指します。
豆知識
有名なロックバンド「ビートルズ(The Beatles)」の名前の由来の一つが、このBeetleだと言われています。
音楽の話にも繋げられますね。
2. クワガタ:Stag beetle (スタッグ・ビートゥル)
大きなアゴが、stag(雄ジカ)のツノに似ていることからこの名前が付きました。
豆知識
「シカのツノみたいな虫さんだね」と、見た目と名前を結びつけて教えてあげると、子供はすぐに覚えてくれますよ。
3. チョウ:Butterfly (バタフライ)
ひらひらと舞う美しい姿は、世界中で愛されていますね。
豆知識
バター(butter)が飛んでる(fly)みたい?名前の由来には諸説ありますが、そんな面白い想像をしながら覚えるのも楽しいですよ。
4. トンボ:Dragonfly (ドラゴンフライ)
dragonflyという名前は、その語源であるdragon(ドラゴン)とfly(飛ぶもの)という構成要素から成り立っています。
豆知識
「ドラゴンみたいに力強く、まっすぐ飛ぶからdragonflyって言うんだって!」と教えてあげれば、ヒーロー好きなお子さんは大興奮するはずです。
5. テントウムシ:Ladybug (レディバグ)
ladybugは、その名前にbugが含まれる代表的な虫です。
豆知識
このLadyは聖母マリア(Our Lady)を指すと言われています。
ナナホシテントウの模様が、聖母マリアが着ていた赤いマントに見えたから、という説があります。
6. セミ:Cicada (シケイダ)
夏の風物詩ですね。発音は「シカーダ」ではなく「シケイダ」に近いので注意しましょう。
豆知識
セミの幼虫は英語でnymph(ニンフ)と言います。ギリシャ神話の妖精と同じ名前なのが面白いですね。
7. バッタ:Grasshopper (グラスホッパー)
草(grass)の上をぴょんぴょん跳ねる(hop)姿、そのまんまの名前です。
豆知識
カクテルの名前にもなっているので、パパやママは聞き覚えがあるかもしれませんね。
8. カマキリ:Mantis (マンティス)
より正確にはPraying mantis(祈るカマキリ)と呼ばれることが多いです。
豆知識
前足を合わせる姿が、まるで「お祈り(praying)」しているように見えることから、この名前が付きました。
9. アリ:Ant (アント)
小さくても力持ち。子供たちの観察の対象として大人気ですね。
豆知識
「働きアリ」はworker ant、「女王アリ」はqueen antと言います。役割によって名前が変わることを教えてあげましょう。
10. ハチ:Bee (ビー)
ミツバチのことです。スズメバチなど、攻撃的なハチはwasp(ワスプ)やhornet(ホーネット)と区別します。
豆知識
「B」のアルファベットを読むときと同じ発音だよ、と教えてあげると、発音も覚えやすいです。
10. 蚊:mosquito (モスキート)
スラングではmozzie(モジー)と言います。蚊に刺された箇所の事は、「mosquitoe bite」や、「mozzie bite」と言います。
豆知識
蚊よけスプレーや塗り薬などの事をまとめて、「mosquitoe repellent」や「mozzie repellent」と言いますよ。
11. 蛾:moth (モス)
見た目は蝶と似ていますが、蛾の事を英語ではmoss(モス)と言います。
豆知識
モス バーガーは、蛾のモスではないので覚えておきましょう。
12.ゴキブリ:cocroach (コックローチ)
嫌な虫の代表と言ったらゴキブリですが、英語ではcocroach (コックローチ)と言いますよ。
省略してroach (ローチ)と言う場合も。
豆知識
ゴキブリは世界各国で発生しますが、サイズや色は様々です。どんな形状でもcocroach (コックローチ)と言いますよ。
イモムシやクモはなんて言う?もう少し詳しく知りたいパパママへ
「先生、じゃあイモムシは?」「クモは虫じゃないの?」素晴らしい質問ですね!ここでは、もう少しだけ詳しい世界を覗いてみましょう。
- イモムシ・毛虫は
Caterpillar(キャタピラー)
絵本『はらぺこあおむし』の原題は "The Very Hungry Caterpillar" です。足があって、チョウやガの幼虫であるcaterpillarと、ミミズのように足のないworm(ワーム)は、英語でははっきりと区別されます。
- クモは
Spider(スパイダー)
厳密に言うと、クモは足が8本あるのでinsect(昆虫)の仲間ではありません。お子さんが「クモはinsect?」と聞いてきたら、「いいところに気がついたね!クモさんは足が8本だから、insectとは別のspiderっていうグループなんだよ」と教えてあげると、科学的な視点も育まれます。
- 幼虫は
Larva(ラーヴァ)
カブトムシの幼虫など、成虫になる前の姿を指す言葉がlarvaです。複数形はlarvae(ラーヴィー)となります。
虫の英語表現に関するよくある質問
ここからは、虫の英語の表現に関するよくある質問にお答えしていきますね。
1. 虫の鳴き声は英語でどう表現しますか?
虫の鳴き声を表現する動詞はいくつかあります。
例えば、セミが「ジージー」鳴くのはbuzzやchirp。
コオロギが「リンリン」鳴くのはchirpと表現することが多いです。
Q2. 「虫の知らせ」のような慣用句はありますか?
日本語の「虫の知らせ」にぴったり一致する表現は難しいですが、近いニュアンスを持つものにa gut feeling(直感)やa hunch(予感)があります。
「何か嫌な予感がする」は "I have a bad feeling about this." のように表現できます。
まとめ:虫を英語で言ってみよう!
最後に、この記事の要点を振り返りましょう。
insectとbugの違いをイメージで掴むこと- 単語だけでなく、「なぜそう呼ぶの?」という豆知識をセットで楽しむこと
一番大切なのは、英語を「勉強」と捉えるのではなく、お子さんの「知りたい!」という純粋な好奇心に寄り添うためのツールとして楽しむことです。
これであなたも、お子さんにとって最高の英語の先生です。
ぜひ次の週末、この記事で覚えた知識を片手に、公園へ出かけてみてください! お子さんの目が、これまで以上にキラキラと輝くはずです。