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オーストラリアのスポーツ事情完全ガイド!現地在住者がリアルな現場を紹介!

オーストラリア スポーツ

「オーストラリアはスポーツ大国」とよく言われますが、実際に現地の人々がどんなスポーツに熱狂し、どんな風に日常に取り入れているのか、具体的なイメージは湧きますか?

実は、イメージ通りの「ラグビー」や「クリケット」だけでなく、世代によって人気のスポーツは大きく異なりますし、政府が国を挙げてスポーツを推進する裏には明確な理由があります。

この記事では、オーストラリア・スポーツコミッション(ASC)の最新統計データや、私が現地で日々肌で感じている「リアルなスポーツ事情」を、学生と大人、それぞれの視点から徹底解説します。

【データで見る】オーストラリアで本当に人気なスポーツは?

オーストラリアの人気スポーツ・活動ランキング (2021)
順位成人に人気のスポーツ・活動割合子供に人気のスポーツ・活動割合
1位ウォーキング46.5%水泳33.0%
2位フィットネス / ジム37.5%サッカー20.7%
3位ジョギング / ランニング20.7%体操10.5%
4位水泳17.5%ダンス8.9%
5位サイクリング15.0%バスケットボール7.3%

出典: Australian Sports Commission (AusPlay Survey 2021)

オーストラリアで人気のスポーツを紐解くために、まずは客観的な数字を見てみましょう。

オーストラリア・スポーツコミッション(ASC)が2021年に実施した全国統計調査(AusPlay)の結果を上記の表でまとめました。

このデータから、大人は「健康維持のための個人アクティビティ」、子供は「習い事としてのスキル習得」を重視している傾向が見て取れます。

しかし、ランキングには表れない「熱量」や「トレンド」が現場にはあります。

ここからは、現地在住者だからこそ分かる、世代ごとのリアルな実情を深掘りしていきましょう。

【学生編】オーストラリアの学校生活の中心はスポーツ!人気の競技6選!

オーストラリアの学生(高校生以下)にとって、スポーツは生活そのものです。

学校が終わると、多くの子供たちが地域のクラブチームへ向かい、週末は試合で埋まります。

ここでは、特に学生たちの間で熱狂的な支持を集めている主要スポーツを深掘りします。

学生に人気のスポーツ①:サッカー(男女)

オーストラリアにおいて、競技人口(プレイヤー数)で不動のNo.1を誇るのがサッカーです。

かつては移民のスポーツという印象がありましたが、現在は「怪我のリスクがラグビーより低く、男女問わず楽しめる」という理由から、親が子供に最初に習わせるスポーツの筆頭となっています。

特に近年の女子代表(マチルダス)のワールドカップでの大躍進により、女子サッカーの人気が爆発的に高まりました。

週末の朝、公園の芝生エリアやサッカーフィールドはユニフォームを着た子供たちと、折りたたみ椅子持参で応援する親たちで埋め尽くされます。

小学生の頃に学校のクラブでサッカーをしていた息子を、毎週末他校との試合に送り届け応援するために、かく言う筆者も寒い冬でもダウンジャケットを着てサッカーフィールドに折りたたみ椅子を持参して午前中はずっと座っていましたよ。

多民族国家らしく、様々なバックグラウンドを持つ子供たちが一つのボールを追いかける姿は、オーストラリアの縮図とも言える光景です。

また、近所のサッカークラブは人気すぎて、入団するにはオーデイションがあり、選ばれた数名しか入ることができませんでした。

そして、残念ながら息子はオーデイションに落ちてしまった事をきっかけに、バドミントンを代わりに始めました。

バドミントンはこの記事では取り上げていませんが、特にアジア人の子供たちに人気のスポーツです。

学生に人気のスポーツ②:バスケットボール(男女)

今、オーストラリアの学校で最も「クール」なスポーツとして急成長しているのがバスケットボールです。

かつてはマイナーな存在でしたが、NBAでのオーストラリア人選手の活躍(ベン・シモンズやジョシュ・ギディーなど)や、国内リーグ(NBL)の盛り上がりにより、その地位は劇的に向上しました。

特に男子学生の間では、サッカーに並ぶ、あるいはそれ以上の人気を誇る地域も増えています。

人気の秘密は、天候に左右されない屋内競技であることと、ヒップホップカルチャーやファッションとの親和性の高さです。

放課後の公園や私道のリングでは、暗くなるまでシュート練習をする子供たちの姿が絶えず、NBAのジャージをファッションとして着こなす学生も街中で頻繁に見かけます。

学生に人気のスポーツ③:ネットボール(女)

日本ではあまり馴染みがありませんが、オーストラリアの女子スポーツにおいて圧倒的な競技人口と歴史を持つのがネットボールです。

バスケットボールから派生したスポーツですが、ドリブルが禁止されており、パスのみでボールを繋ぐのが特徴です。

また、ポジションごとに動ける範囲が厳格に決まっているため、個人の身体能力だけでなく、チーム全体の連携と戦術が勝敗を分けます。

オーストラリアでは「女子が通る道」と言われるほど学校体育や地域クラブでの活動が盛んです。

土曜日の朝には専用のネットボールコート(数十面が並ぶ巨大な施設も珍しくありません)が、色とりどりのユニフォームを着た女子学生たちで熱気に包まれます。

学生に人気のスポーツ④:フッティ(AFL・NRL)(男女)

「フッティ(Footy)」はオーストラリア人のアイデンティティそのものです。

地域によってAFL(オーストラリアン・フットボール)かNRL(ラグビーリーグ)かに分かれますが、共通しているのはその激しさと、雨でも泥だらけになっても止まらない「タフさ」です。

冬のシーズン中、子供たちは寒空の下、泥まみれになりながら楕円形のボールを追いかけます。

タックルや激しいコンタクトがあるため親としては心配な面もありますが、「仲間を守る精神」や「勇気」を育む場として、教育的な価値が非常に高く評価されています。

地元のクラブチームに入ることは、その地域のコミュニティの一員として認められるための通過儀礼のような意味合いさえ持っています。

AFLのフッティの試合がある週末は、サポートをするチームの色のマフラーやポロシャツなどを着たファンたちが町中に溢れかえり、まさにお祭り騒ぎにようになります。

息子が通っていた保育園では「Footy Week」と言う週が設けられ、通園する子供もスタッフもサポートするチームカラーを来て登園する事を推奨されていたぐらいですよ。

学生に人気のスポーツ⑤:クリケット(男)

夏(12月〜2月)のオーストラリアを象徴するのがクリケットです。

プロの試合は何日もかけて行われますが、子供たちが楽しむのは短時間で終わる形式や、ビーチや裏庭で行う「バックヤード・クリケット」です。

白いウェアに身を包み、日焼け止めを鼻に塗ってプレイする姿は、オーストラリアの夏の風物詩です。

近年は女子の参加も増えていますが、依然として男子学生の間での人気が根強く、特に私立校などでは伝統的な紳士のスポーツとして重んじられています。

試合時間が長いため、プレイの合間にチームメイトと談笑したり、ランチを食べたりする「社交」の側面が強いのも、このスポーツが愛され続ける理由の一つです。

学生に人気のスポーツ⑥:水泳(男女)

四方を海に囲まれたオーストラリアにおいて、水泳はスポーツである以前に「命を守るための必須スキル(Life Skill)」です。

そのため、ほとんどの子供が幼少期からスイミングスクールに通います。

しかし、単なる習い事の枠を超え、競技としての水泳も非常に盛んです。

夕方になると、地域の公共プールは「スクワッド(Squad)」と呼ばれる競泳チームの練習で貸し切り状態になります。

毎日何キロも泳ぎ込むハードなトレーニングをこなす学生が多く、オリンピックで常に競泳大国として君臨し続ける理由は、この草の根レベルでの徹底した強化システムと、水泳を日常の一部とする文化にあります。

ただ、運動として近くの水泳クラブに行っていた筆者は、「スクワッド(Squad)」が泳ぎにくる放課後の時間は泳げるレーンが少なくなるので、その時間を避けるのに必死でしたよ。

【大人編】健康維持&ライフスタイルとして楽しむオーストラリアの人気スポーツ5選!

オーストラリアでは、大人になると勝敗を競う激しいスポーツから、健康維持、ストレス解消、そして「社交(Socializing)」を目的としたアクティビティへとシフトしていきます。

それでは、それぞれのスポーツを順に見ていきましょう。

大人に人気のスポーツ①:サイクリング(男)

オーストラリアの週末の朝、カフェの周りに高級ロードバイクがずらりと並ぶ光景は日常茶飯事です。

特に「MAMIL(Middle Aged Men In Lycra:ライクラを着た中年男性)」と呼ばれる層の熱狂ぶりは凄まじく、社会的地位のあるビジネスマンたちが、早朝から数十キロのライドをこなし、その後に仲間とコーヒーを飲むのがステータスとなっています。

サイクリング用の自転車やアクセサリーは数十万円のものがほとんどなので、子供がおいそれと始められるスポーツではないのかもしれませんね。

アデレードで開催される国際レース「ツアー・ダウン・アンダー」の時期には、街中がサイクリストで溢れかえります。

車道には自転車専用レーンが整備されている場所も多く、通勤手段としてだけでなく、大人のコミュニティ形成の場としてサイクリングは完全に定着しています。

大人に人気のスポーツ②:サーフィン(男女)'

沿岸部に住むオーストラリア人にとって、サーフィンはスポーツではなく「宗教」や「生活習慣」に近いものです。

出勤前や登校前の早朝に海に入り、波に乗ってから一日を始めるというライフスタイルを送る人が大勢います。

初心者向けのスクールも充実していますが、ローカルのサーファーたちは自分たちのポイントを大切にしており、海の上には独特のルールとマナーが存在します。

波と対峙することで精神を整えるメンタルケアとしての側面も強く、老若男女問わず、ボードを抱えて海に向かう人々の姿は、オーストラリアの自由な国民性を象徴する光景の一つです。

大人に人気のスポーツ③:ゴルフ(男女)

日本では「敷居が高い」「お金がかかる」イメージのゴルフですが、オーストラリアでは非常に身近でカジュアルなスポーツです。

広大な土地があるため、パブリックコースであれば数千円程度でラウンドでき、ドレスコードも厳しくありません。

Tシャツに短パンで、カートにビールを積み込んで友人とワイワイ楽しみながら回るのがオーストラリア流です。

仕事の接待というよりは、純粋な友人同士の遊びや、定年退職後の夫婦の共通の趣味として親しまれています。

カンガルーがコース内を横切るような自然豊かな環境でプレイできるのも、この国ならではの魅力です。

大人に人気のスポーツ④:ピラティス・ヨガ(女)

健康志向の高いオーストラリア、特に都市部の女性の間で、ピラティスとヨガは生活の一部として完全に定着しています。

街の至る所にスタジオがあり、早朝やランチタイムにはレギンス姿の女性たちがマットを持って移動する姿をよく見かけます。

ヨガスタジオへと向かう女性の年齢は、20代〜70代まで様々。

また、スタジオの中だけでなく、ビーチや公園で行われる「パークヨガ」や「ビーチヨガ」も盛んです。

海辺ではSUPの上で行われるヨガクラスがあるのが、オーストラリアらしいですよね。

単なるエクササイズとしてだけでなく、マインドフルネスやウェルビーイング(心身の健康)を追求する手段として重要視されており、オーガニックカフェでの食事とセットで楽しむのが典型的な休日の過ごし方です。

大人に人気のスポーツ⑤:ウォータースポーツ一般

週末になると、高速道路はカヤック、SUP(スタンドアップパドルボード)、サーフボード、あるいは小型ボートを積んだ車で溢れかえります。

オーストラリアの家庭では、ガレージに何かしらのウォータースポーツ用具があるのが一般的です。

特に近年は、空気で膨らませて持ち運びができるSUPが手軽さから大人気で、波のない穏やかな湾内や川で、犬をボードに乗せて散歩感覚で水上散歩を楽しむ人が増えています。

海だけでなく川や湖も多いため、水辺のアクティビティは、家族連れやカップルが自然の中で過ごすための主要な選択肢となっています。

 

【地域別】これを知らないと会話に入れない!オーストラリアの人気スポーツ事情をご紹介!

オーストラリアでスポーツの話をする際、絶対に避けて通れないのが「Barassi Line(バラッシ・ライン)」という概念です。

オーストラリアは広大です。そのため、地域によって「フットボール(Footy)」が指すスポーツが全く異なります。

これを知らずに、シドニーで「AFL(オーストラリアン・フットボール)」の話をしたり、メルボルンで「ラグビー」の話をしたりするのは、大阪でお好み焼きをおかずにご飯を食べるのを否定するようなものです(笑)。

メルボルン・パース・アデレードに行くなら「AFL」

このエリアでは、AFL(Australian Football League)が絶対的な正義です。

楕円形のフィールドで、ノースリーブのユニフォームを着た選手たちが激しくぶつかり合う、オーストラリア独自のスポーツです。

「どこのチームを応援してるの?」と聞かれたら、とりあえず地元の人気チーム(メルボルンならCollingwoodやRichmond)を答えておけば、相手は上機嫌で語り出してくれます。

※かなりの確率で、現地の人から聞かれる質問です。笑

シドニー・ブリスベンに行くなら「NRL」

一方、東海岸のこのエリアでは、NRL(National Rugby League)、いわゆるラグビーリーグが主流です。

日本で一般的なラグビーユニオンとはルールが少し異なりますが、激しさは同じです。

会話のコツ: 毎年6月〜7月に行われる州対抗戦「State of Origin」の時期は、街中がNSW州(水色)とQLD州(エンジ色)のカラーに染まります。この時期にパブに行けば、誰とでも仲良くなれます。

全土共通の夏の風物詩「クリケット」

冬のスポーツがAFLとNRLで分かれるのに対し、夏(12月〜2月)はクリケットが国を統一します。

ルールは少し複雑ですが、「オーストラリア対イングランド(The Ashes)」の試合結果さえチェックしておけば、全国どこでも会話のネタに困りません。

英語力ゼロ・友達ゼロでもOK!「個人参加」でオーストラリアのスポーツチームに入る裏技!

さて、スポーツは「観る」のも楽しいですが、友達を作るなら断然「やる」のが一番ですよね。

「でも、チームに入るなんてハードル高すぎ…」

「友達もいないのに、どうやってメンバーを集めるの?」

そう思いますよね。でも大丈夫です。

オーストラリアには、「Urban Rec(アーバン・レック)」や「Just Play(ジャスト・プレイ)」という、「ぼっち」の救世主とも言えるスポーツプラットフォームが存在します。

これらは、社会人向けのソーシャルスポーツリーグを運営する団体です。最大の特徴は、「Individual Registration(個人登録)」というシステムがあることです。

通常、スポーツリーグに参加するにはチーム単位での登録が必要ですが、Urban RecやJust Playでは、個人で申し込むと、運営側が同じように個人で申し込んだ人たちを集めて「即席チーム」を作ってくれるのです。

つまり、友達が一人もいなくても、登録したその日から現地のチームメイトができるということです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス


【結論】: 迷ったら、まずは
「Urban Rec」を選んでみてください。
なぜなら、Urban Recは「Fun-first(楽しさ第一)」を掲げており、
「試合の勝敗よりも、試合後のパブでの乾杯」を重視する文化が根付いているからです。英語が苦手な留学生にとって、ガチすぎるリーグは居心地が悪いもの。Urban Recなら、ミスをしても「Don't worry!」と笑い飛ばしてくれる温かい雰囲気があります。

【キャリア直結】オーストラリアへの「スポーツ留学」が今、熱い理由

近年、語学留学やワーキングホリデーに加え、「スポーツ留学」の渡航先としてオーストラリアを選ぶ人が急増しています。

「スポーツ留学」と聞くと、「プロ選手を目指す人のためのもの」と思われがちですが、実はそれだけではありません。

オーストラリアはスポーツ科学や理学療法(フィジオセラピー)の分野で世界最先端を行く国であり、プレイヤーだけでなく、トレーナーやコーチ、スポーツビジネスを学びたい学生や社会人にとっての「聖地」でもあるのです。

特に、2032年のブリスベン・オリンピック開催が決まったことで、国全体でスポーツ人材の育成熱が高まっており、今がまさに渡航のベストタイミングと言えます。ここでは、大きく分けて3つの留学スタイルを紹介します。

本場で技術を磨く「アスリート留学」

テニス、水泳、ラグビー、サッカーなど、オーストラリアが世界レベルの実力を持つ競技で、現地のクラブチームやアカデミーに所属して技術を磨くスタイルです。

例えばテニスなら、全豪オープンの会場があるメルボルンを中心に世界的なコーチが集まっており、日本よりも安価で質の高いレッスンを受けられます。

また、サッカーでは、セミプロリーグ(NPL)のトライアウトを受ける日本人選手も多く、そこからステップアップを目指す道も確立されています。

英語環境の中で多国籍なチームメイトと競い合う経験は、技術だけでなくメンタルも強烈に鍛え上げてくれます。

世界最高峰の資格を取る「トレーナー・スポーツ科学留学」

実は今、最も注目されているのがこの分野です。オーストラリアは「スポーツ科学(Sports Science)」や「理学療法(Physiotherapy)」の先進国であり、大学や専門学校(TAFE)のカリキュラムは世界的に高く評価されています。

特にフィジオセラピスト(理学療法士)の資格は、オーストラリアで取得すれば国際的な信頼性が非常に高く、帰国後のJリーグやプロ野球チームへの就職はもちろん、そのまま海外のナショナルチーム帯同スタッフとして活躍する道も開けます。

解剖学や運動生理学を「英語で」学ぶためハードルは高いですが、その分、得られるキャリアの価値は計り知れません。

英語+αで楽しむ「お稽古・体験留学」

「ガチのアスリートではないけれど、スポーツのある生活を楽しみたい」という方には、語学学校に通いながらスポーツレッスンを受けるスタイルが人気です。

ゴールドコーストでの「英語+サーフィン」、バイロンベイでの「英語+ヨガインストラクター資格取得」、あるいはシドニーでの「英語+テニス」など、午前中は英語を勉強し、午後は大自然の中で体を動かすという、オーストラリアならではのライフスタイルを満喫できます。

共通の趣味を持つクラスメイトとはすぐに仲良くなれるため、通常の語学留学よりも英語のアウトプット機会が圧倒的に増えるのがメリットです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 将来スポーツ業界で働きたいなら、「2032年ブリスベン五輪」を見据えて今すぐ動くべきです。
なぜなら、オリンピックに向けてオーストラリア国内ではスポーツ施設建設や人材育成の予算が急増しており、日本人留学生向けのインターンシップやボランティアの機会がかつてないほど増えているからです。この「オリンピック景気」の波に乗って現地で実務経験を積めば、それは一生モノの履歴書になります。

 

オーストラリア政府がスポーツに力を入れる2つの理由

オーストラリア政府がスポーツバウチャーを配り、公園に無料のBBQコンロや運動器具を設置してまでスポーツを推進するのには、明確な理由があります。

その理由について、詳しく見ていきましょう。

理由①:国民の健康増進と医療費削減

肥満率の上昇が社会問題となっているオーストラリアにおいて、スポーツは最も効果的な予防医療です。

国民がアクティブであることは、将来的な医療費の削減に直結します。

政府は「予防は治療に勝る」という考えのもと、子供の頃から運動習慣を身につけさせることに巨額の予算を投じています。

理由②:コミュニティの形成と社会的包摂

多民族国家であるオーストラリアにおいて、スポーツは異なる背景を持つ人々を繋ぐ「接着剤」の役割を果たしています。

言葉や文化が違っても、同じチームでプレイすれば仲間になれる。

政府はこの「社会的結束(Social Cohesion)」の効果を強く認識しており、移民や留学生のスポーツ参加を積極的に推奨しています。

よくある質問(FAQ):オーストラリアのスポーツについて

Google検索などでよく見かける疑問に、現地在住者の視点でズバリお答えします。

似ているようで、実は答えが少しずつ違うのがポイントです。

Q1. オーストラリアで有名なスポーツは?

A. 世界的には「テニス」や「水泳」、国内では「クリケット」と「フッティ」です。

海外(日本含む)からの知名度で言えば、4大大会の一つである全豪オープンがあるテニスや、オリンピックでメダルを量産する水泳、そしてサーフィンが有名です。

しかし、オーストラリア国内で生活していて「有名(話題になる)」なのは、圧倒的にクリケットとフットボール(AFL/NRL)です。

これらを知らないとニュースも会話も理解できないほど、生活に浸透しています。

Q2. オーストラリアの国民的スポーツは何ですか?

夏の「クリケット」こそが、真の国民的スポーツです。

冬のスポーツは地域によってAFL(メルボルン等)とラグビー(シドニー等)に人気が二分されてしまいますが、クリケットだけは地域や階級を問わず、オーストラリア全土で愛されています。

「夏のビーチでクリケットをする」というのは、オーストラリア人のアイデンティティそのものであり、国民全員がルールを知っている唯一のスポーツと言えます。

Q3. オーストラリアの国技は何ですか?

法的な国技はありませんが、事実上の国技は「オーストラリアン・フットボール(AFL)」です。

相撲のような法的な国技はありません。

しかし、オーストラリアン・フットボール(AFL)は、その名の通りオーストラリアで発祥し、この国でしかプロリーグが存在しない独自のスポーツです。


「オーストラリア独自の文化」という点では、AFLこそが国技(National Sport)と呼ぶにふさわしい存在として扱われています。

Q4. オーストラリアのメジャースポーツは何ですか?

 「観る」ならAFL、「やる」ならサッカーです。
何を基準に「メジャー」とするかで答えが変わります。

  • 観客動員数・テレビ視聴率: AFLが圧倒的No.1です。決勝戦は国中が止まります。

  • 競技人口: サッカーがNo.1です。子供から大人まで最も多くの人がプレイしています。

  • 急成長株: 近年はバスケットボールもメジャースポーツの仲間入りを果たしています。

これまでの記事の締めくくりとして、読者(タカシ君のような留学生や、これから渡航する人)の背中を最後に強く押し、具体的なアクションへ繋げるための「まとめ」を作成しました。

まとめ:オーストラリアのスポーツは「英語力ゼロ」で手に入る最強のパスポート

ここまで、オーストラリアのスポーツ事情をデータと現地のリアルな視点から解説してきました。

記事の中でご紹介した通り、オーストラリアにおいてスポーツは単なる「運動」ではありません。

学生にとっては「学校生活の共通言語」であり、大人にとっては「人生を楽しむライフスタイル」であり、そして私たち外国人にとっては、言葉の壁を越えて現地社会に溶け込むための「最強のパスポート」です。

最後にもう一度、重要なポイントを振り返りましょう。

地域を知る: 行き先が「AFL圏(メルボルン等)」か「NRL圏(シドニー等)」かを確認し、地元のチームを一つだけ覚えてください。それだけで会話のきっかけが生まれます。

トレンドを知る: バスケ人気やサイクリング文化など、現地のリアルな流行を知っておくと、「よく知ってるね!」と一目置かれます。

飛び込む: 英語に自信がなくても、「Urban Rec」や「Just Play」を使えば、誰でもその日からチームの一員になれます。

「英語が完璧になってから参加しよう」と思う必要はありません。むしろ、英語ができないからこそ、スポーツに参加するのです。

フィールドでハイタッチを交わし、試合後のパブで乾杯をした瞬間、あなたは「英語が話せない外国人」から、かけがえのない「チームメイト(Mate)」に変わります。

勇気を出して、その一歩を踏み出してみてください。

オーストラリアの青い空と、温かい仲間たちが、あなたを待っています!

参考文献

-オーストラリアの情報, 世界の国情報