
※上記の地図はイメージで正確なものではありません
この記事では、オーストラリアの気候区分について詳しくお伝えしていきます。
「オーストラリア=常夏」だと思っていませんか? 実は、多くの留学生が現地に到着して最初に直面するのが、想像以上の「寒さ」と「日差し」の洗礼です。
特に北海道出身のあなたなら、「寒さには自信がある」と思うかもしれません。
しかし、オーストラリアの寒さは日本のそれとは質が違います。
本記事では気象庁のデータだけでなく、14年の在住歴の中でゴルドコースト、メルボルン、アデレードの3都市に住んだ経験から「室内の寒さ」や「都市ごとのリアルな住み心地」を徹底解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたの留学生活を快適にする「正解の都市」と、日本から持っていくべき「必須アイテム」が明確になり、自信を持って渡航準備を進められるようになるでしょう

この記事の著者:しずか
オーストラリア在住歴14年/ ゴールドコースト・メルボルン・アデレード在住歴あり
イギリスに10年以上住んだ後に、太陽の光を求めてオーストラリアに移住。
3つの主要都市に住んだ経験をもとに「失敗しないための先輩」として、リアルな生活の知恵をお届けします。
目次
オーストラリアの気候区分と特徴を地図で読み解く

※地図はおおよその気候区分を表したイメージです
| 気候区分 | エリア | 特徴 |
| 熱帯モンスーン気候(気候区分:Am) |
| 雨季と乾季があり一年中常夏 1~3ヶ月の弱い乾季がある |
| サバナ気候(Aw) |
| 雨季と乾季がはっきり分かれている 一年中常夏 |
| 温暖湿潤気候(気候区分:Cfa) |
| 夏と冬の寒暖差が激しく年間を通して降水量がある |
| 地中海性気候(気候区分:Csa) | パース | 夏に乾季があり夏と冬での降水量の大きな差が出る 冬でも温暖で過ごしやすい |
| 西岸海洋性気候(気候区分:Cfb) | メルボルン周辺 | 年間の気温や降水量の変化が穏やか 1日の中での気候が変化しやすい |
| ステップ気候(気候区分:Bsk) 地中海性気候(気候区分:Csb) | アデレード周辺 | 【ステップ気候】 年間を通しての降水量が少なめ 朝夕の温度の差が激しい 夏は暑く冬は寒い |
オーストラリア気候区分を正しく理解する上でまず重要なのは、日本の約20倍もの国土が持つ多様性と、南北で気候が逆転する地理的特徴です。
北半球の日本とは逆に、南半球のオーストラリアでは「北に行くほど暑く(赤道に近い)、南に行くほど寒い(南極に近い)」という法則があります。
この広大な大陸は、大きく分けて4つの気候帯に分類されます。
【都市別】オーストラリア気候区分と各都市のリアルな特徴
ここでは、留学生やワーホリの人々に人気のある主要都市が、どのオーストラリア気候区分に属しているか、具体的なデータと共にその住み心地を解説します。
シドニー(温暖湿潤気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 温暖湿潤気候(気候区分:Cfa) |
| 夏 (12-2月) | 最高 26°C / 最低 19°C|降水量: 多め (月100mm前後) |
| 秋 (3-5月) | 最高 22°C / 最低 14°C|降水量: 最も多い時期 |
| 冬 (6-8月) | 最高 17°C / 最低 8°C |降水量: 平均的 |
| 春 (9-11月) | 最高 23°C / 最低 15°C|降水量: 少なめ |
オーストラリア気候区分の中で「温暖湿潤気候」に属するシドニーは、年間を通して非常にバランスの取れた気候を誇ります。
日本と同じように四季がありますが、東京のような「夏の蒸し風呂」や「冬の凍える寒さ」はありません。
夏は日差しが強いものの、湿度が低いためカラッとしており、日陰に入れば涼しく感じられます。
冬も最低気温が10℃を下回ることはありますが、氷点下になることはまずありません。
しかし、注意すべきは「雨」です。シドニーは意外にも年間降水量が東京と同じくらいあり、特に秋から冬にかけて雨の日が続くことがあります。
また、夏場に気温が40℃近くまで上がった日の夕方に、「サザリー・バスター (Southerly Buster)」と呼ばれる南極からの冷たい強風が吹き、一気に気温が10℃以上下がることがあります。
この急激な変化に対応できるよう、夏でも薄手のカーディガンを一枚持ち歩くのがシドニーっ子の常識です。
メルボルン(西岸海洋性気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 西岸海洋性気候(気候区分:Cfb) |
| 夏 (12-2月) | 最高 26°C / 最低 13°C|降水量: 少なめ |
| 秋 (3-5月) | 最高 20°C / 最低 11°C|降水量: 平均的 |
| 冬 (6-8月) | 最高 14°C / 最低 6°C |降水量: 多め (小雨が多い) |
| 春 (9-11月) | 最高 19°C / 最低 10°C|降水量: 多め |
オーストラリア気候区分で「西岸海洋性気候」に分類されるメルボルンを表現する最も有名な言葉は、「1日に四季がある (Four seasons in one day)」です。
朝は晴れて暖かくても、昼過ぎに冷たい雨が降り出し、夕方には冬のような寒風が吹き荒れる、といったことが日常茶飯事です。
この変動の激しさは、南極からの冷たい風と、内陸の砂漠からの熱風がぶつかり合う地理的条件によるものです。
冬の寒さは数字以上に厳しく感じられます。
気温自体は0℃を下回ることは稀ですが、冷たく湿った風が体温を奪うため、体感温度は氷点下近くになることもあります。
そのため、メルボルンでの生活には「重ね着(レイヤリング)」のスキルが必須です。
厚手のコート1枚で済ませるのではなく、脱ぎ着しやすい服を何枚も重ねるスタイルが定着しており、これがメルボルンがおしゃれな街として知られる理由の一つとも言われています。
傘は強風ですぐに壊れるため、防水性のあるフード付きジャケットが重宝します。
ブリスベン(温暖湿潤気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 温暖湿潤気候(気候区分:Cfa) |
| 夏 (12-2月) | 最高 30°C / 最低 21°C|降水量: 非常に多い (雷雨あり) |
| 秋 (3-5月) | 最高 26°C / 最低 16°C|降水量: 徐々に減る |
| 冬 (6-8月) | 最高 22°C / 最低 10°C|降水量: 少ない (乾燥) |
| 春 (9-11月) | 最高 27°C / 最低 17°C|降水量: 少なめ |
オーストラリア気候区分における「亜熱帯気候」の代表都市ブリスベンは、「サンシャイン・ステート(太陽の州)」の名の通り、年間を通して太陽の恵みを感じられます。
最大の特徴は「冬の暖かさ」にあります。
冬の昼間でも20℃を超えることが多く、日向では半袖で過ごせるほどポカポカしています。
「寒いのがとにかく苦手」「冬服で荷物を増やしたくない」という人にとっては、まさに天国のような環境と言えるでしょう。
一方で、夏(12月〜2月)は湿度が高く、蒸し暑くなります。
この時期は夕方になると激しい雷雨(ストーム)が発生することが多く、バケツをひっくり返したような雨が短時間降ります。
しかし、この雨が暑さを和らげてくれる側面もあります。
年間を通してアウトドア活動がしやすく、週末に公園でBBQをしたり、近郊のゴールドコーストへビーチ遊びに行ったりするライフスタイルが定着しています。
乾燥対策よりも、湿気対策とUV対策が重要になるエリアです。
ケアンズ(熱帯モンスーン気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 熱帯モンスーン気候 (Am) |
| 雨季 (12-4月) | 最高 31°C / 最低 24°C|降水量: 非常に多い (スコール) |
| 乾季 (5-11月) | 最高 26°C / 最低 17°C|降水量: 少ない |
| 年間特徴 | 一年中高温多湿。冬という概念はない。 |
オーストラリア気候区分で「熱帯気候」に属するケアンズは、日本のような「四季」ではなく「雨季」と「乾季」の2シーズンで動いています。
冬(6月〜8月)でも最高気温は26℃前後あり、海に入ることができるため、避寒地として世界中から観光客が訪れます。この時期は湿度が下がり、カラッとした晴天が続くため、観光や留学にはベストシーズンと言えます。
逆に夏(12月〜4月)は雨季となり、湿度が非常に高く、蒸し暑い日が続きます。
また、この時期はサイクロン(台風)が接近することもあるため、天気予報のチェックが欠かせません。
さらに注意が必要なのは、雨季と重なる時期(11月〜5月頃)は、海に猛毒を持つクラゲ(スティンガー)が発生することです。
この時期に海水浴をする場合は、必ずクラゲ除けネットのあるエリアで泳ぐか、全身を覆うスティンガースーツを着用する必要があります。「常夏」ならではのリスク管理が必要なエリアです。
アデレードの気候情報を、他の都市(シドニーやメルボルンなど)と全く同じフォーマット(見出し、データ表、専門家による詳細解説)で作成しました。
記事内の「【都市別】オーストラリア気候区分と各都市のリアルな特徴」セクションの、メルボルンやパースのあたりに追加してご使用ください。
アデレード(地中海性気候・ステップ気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 地中海性気候 ・ステップ気候 |
| 夏 (12-2月) | 最高 29°C / 最低 17°C|降水量: 非常に少ない (乾燥) |
| 秋 (3-5月) | 最高 23°C / 最低 12°C|降水量: 徐々に増える |
| 冬 (6-8月) | 最高 15°C / 最低 8°C |降水量: 多い (雨季) |
| 春 (9-11月) | 最高 22°C / 最低 11°C|降水量: 減っていく |
オーストラリア気候区分において「地中海性気候」に分類されるアデレードは、パースと似て夏は乾燥して暑く、冬は雨が多く冷涼になるのが特徴です。
「フェスティバル・ステート」と呼ばれる南オーストラリア州の州都であり、特に芸術祭「アデレード・フリンジ」などが開催される2月〜3月は、気候も最高で街全体が活気に溢れます。
アデレードの夏の最大の特徴は「極度の乾燥」です。
内陸の砂漠からの熱風により、気温が40℃を超える熱波(ヒートウェーブ)に見舞われることがありますが、湿度が極端に低いため、日本の夏のようなジメジメした不快感はありません。
汗がすぐに乾くため脱水症状に気づきにくく、こまめな水分補給が必須です。
一方で、冬はしっかりと雨が降り、南極からの冷たい風が吹き込むため、体感温度はかなり下がります。
シドニーよりも寒く感じる日が多く、厚手のコートやダウンジャケットが手放せません。
年間を通して空気が乾燥しているため、喉のケアと高保湿のスキンケアアイテムは、アデレード生活の必需品と言えるでしょう。
ダーウィン(サバナ気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | サバナ気候 (Aw) |
| 雨季 (11-4月) | 最高 33°C / 最低 25°C|降水量: 激しい (月300-400mm) |
| 乾季 (5-10月) | 最高 32°C / 最低 20°C|降水量: ほぼゼロ |
| 年間特徴 | 年間を通して30℃超え。雨季の湿度は強烈。 |
オーストラリア気候区分の中でも特に強烈な「サバナ気候」を持つダーウィンは、アジアに最も近く、一年中「暑いか、もっと暑いか」の2択しかありません。
特に雨季の直前(10月〜11月頃)は「ビルドアップ」と呼ばれ、湿度が極限まで高まり、不快指数がピークに達します。その後、雨季に入ると毎日のように激しいスコールが降り、緑が一気に爆発するように生い茂ります。
一方、乾季(5月〜10月)は湿度が下がり、夜は涼しくなるため非常に過ごしやすくなります。
この時期は毎日雲ひとつない青空が広がり、有名な「ミンディル・ビーチ・サンセットマーケット」などが開催され、街全体が活気づきます。
ダーウィンでの生活は、この気候サイクルに適応することが全てです。
昼間の最も暑い時間帯は活動を控え、涼しくなる夕方から夜にかけて活動するという、東南アジアに近いライフスタイルが定着しています。
タスマニア(冷帯・西岸海洋性気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 西岸海洋性気候 (Cfb) |
| 夏 (12-2月) | 最高 21°C / 最低 12°C|降水量: 少なめ |
| 秋 (3-5月) | 最高 17°C / 最低 9°C |降水量: 平均的 |
| 冬 (6-8月) | 最高 12°C / 最低 5°C |降水量: 多め (山間部は雪) |
| 春 (9-11月) | 最高 17°C / 最低 8°C |降水量: 多め (風が強い) |
オーストラリア気候区分の中で最も寒冷なエリアであるタスマニア島は、緯度が高いため、気候や風景は日本の北海道によく似ていると言われます
。夏でも最高気温は20℃前後と涼しく、避暑地として最適です。
空気の透明度が世界一高いとも言われ、夜にはオーロラ(南極光)が観測されることもあります。
冬はしっかりと寒く、山間部では雪が積もりますが、ホバートなどの沿岸部の都市部で雪が積もることは稀です。
しかし、南極からの寒気の影響を直接受けるため、防寒対策は必須です。
タスマニアの魅力は、このはっきりとした四季の変化にあります。
秋の紅葉、冬の薪ストーブの香り、春のチューリップ畑など、季節ごとの美しい風景が楽しめます。
寒さに強い人、落ち着いた環境で自然に囲まれて暮らしたい人には、これ以上ない素晴らしい環境です。
パース(地中海性気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 地中海性気候 (Csa) |
| 夏 (12-2月) | 最高 31°C / 最低 18°C|降水量: 非常に少ない (乾燥) |
| 秋 (3-5月) | 最高 26°C / 最低 14°C|降水量: 徐々に増える |
| 冬 (6-8月) | 最高 19°C / 最低 8°C |降水量: 多い |
| 春 (9-11月) | 最高 23°C / 最低 12°C|降水量: 減っていく |
オーストラリア気候区分で「地中海性気候」に属するパースは、「世界で一番美しい街」とも称されるほど晴天率が高い都市です。
夏は気温が30℃を超えますが、湿度が非常に低いため、日本の夏のようなジメジメした不快感はありません。
また、午後になると「フリーマントル・ドクター」と呼ばれる海風が吹き、街全体をクールダウンさせてくれるため、夜は快適に眠ることができます。
冬は比較的温暖ですが、雨が集中して降るのが特徴です。
パースの冬は「雨季」のような役割を果たしており、この雨のおかげで春(9月頃)には州全体にワイルドフラワーが咲き乱れます。
年間を通して日差しが非常に強いため、サングラスと帽子はファッションではなく必需品です。
東海岸の都市とは時差もあり、地理的にも離れているため、独自のゆったりとした時間が流れています。
湿気が苦手で、カラッとした暑さを好む人には最高の気候です。
西オーストラリア(砂漠気候)

| 項目 | データ詳細 |
|---|---|
| 気候区分 | 砂漠気候 (BWh) / ステップ気候 (BSh) |
| 夏 (12-2月) | 最高 35°C〜45°C / 最低 20°C|降水量: ほぼゼロ |
| 冬 (6-8月) | 最高 20°C / 最低 5°C |降水量: 少ない |
| 年間特徴 | 極度の乾燥。昼夜の寒暖差が20℃以上になることも。 |
オーストラリア気候区分の大部分を占めるのが、西オーストラリア州の内陸部(アウトバック)に広がる過酷な砂漠気候です。
パースを一歩離れると、そこには日本の約7倍もの面積を持つ乾燥地帯が広がっています。
夏場は内陸部で40℃、時には50℃近くまで気温が上がることがあり、生命の危険を感じるほどの暑さになります。
一方で、夜になると地面の熱が放射冷却で逃げていくため、気温が一気に下がります。
この「昼は灼熱、夜は極寒」という環境は、キャンプやロードトリップをする際に十分な準備を要求します。
水と燃料の確保はもちろん、昼間の暑さ対策と夜の防寒対策の両方が必要です。
しかし、この厳しい気候こそが、ピナクルズやカリジニ国立公園といった、地球規模の絶景を作り出している要因でもあります。
大自然に挑みたい人にとっては、他では味わえない冒険の舞台となるでしょう。
オーストラリア気候区分で見る年間の季節とスケジュールの流れ
| 年間を通した季節の流れ | |
| 春 (9月〜11月) | 多くの都市で最も過ごしやすいベストシーズン。ジャカランダの花が咲き誇ります。 |
| 夏 (12月〜2月) | クリスマスは真夏です。ビーチでサンタ帽を被るのがオーストラリア流。北部は雨季に入ります。 |
| 秋 (3月〜5月) | 暑さが和らぎ、過ごしやすくなります。メルボルンなどでは紅葉も見られます。 |
| 冬 (6月〜8月) | 日本が猛暑の時期に、現地は冬を迎えます。南部ではスキーも楽しめます。 |
オーストラリア気候区分は日本とは真逆の季節サイクルを持っているため、渡航時期の計画が重要です。
オーストラリア気候区分における平均気温と寒暖差のトリック
「オーストラリア気候区分は全体的に温暖」という平均気温のデータだけを信じると、痛い目を見ることになります。
留学生や旅行者が知るべきは「平均」ではなく「寒暖差」です。例えば、内陸や南部では、「昼間はTシャツで過ごせる20℃でも、夜は5℃まで下がる」ということが日常茶飯事です。
平均気温が15℃だとしても、それは「ずっと15℃」であることを意味しません。
この数字のトリックに騙されず、必ず「最低気温」をチェックする癖をつけましょう。
特に春や秋の変わり目は、1日の中で気温が10℃以上変動することも珍しくないため、脱ぎ着しやすい服装(レイヤリング)が生活の基本スキルとなります。
オーストラリア気候区分で異なる冬の気温と服装の正解
オーストラリア気候区分によって「冬」の定義は全く異なり、必要な防寒具も変わってきます。
「オーストラリアは暖かい国だから、ダウンジャケットなんて要らないよね?」カウンセリングでそう聞かれるたびに、私は全力で首を横に振ります。
外気温より怖い「室温」の低さ
オーストラリアの冬(特に南部)の最大の問題は、「外気温」ではなく「室温」です。
多くの住宅は断熱材が薄く、セントラルヒーティングもありません。
その結果、「外は10℃なのに、家の中も10℃」という現象が起きます。
北海道の家は外が氷点下でも室内はポカポカですが、オーストラリアでは外の寒さがそのまま室内に侵入します。
筆者が現在住んでいる南オーストラリアでも、家の中でダウンジャケットを着込むほど寒かったのに、外に出てみると屋外の方が暖かかったと言う事はよくあります。
オーストラリアの住宅の多くはWHOが推奨する最低室温18℃を下回っており、ビクトリア州の賃貸物件の平均室温は冬場に10℃以下になることも珍しくありません。
出典: Why Australian houses are so cold? - RMIT University
服装の正解
- アウター: 南部へ行くなら、日本の冬用コートやウルトラライトダウンは必須です。
- 室内着: ヒートテックとフリース、そして現地で「電気毛布」を買うのが賢いサバイバル術です。
オーストラリア気候区分データには出ない「室内」と「UV」の真実
どのオーストラリア気候区分に属する都市へ行くとしても、日本人が最も油断しやすいのが紫外線と乾燥です。
1. 殺人級のUV指数
オーストラリアの紫外線は日本の約5倍とも言われます。
「UV指数」は、晴れの日だけでなく、曇りの日や冬でも「3(中程度)」を超えることが多く、これは対策が必要なレベルです。
- 対策: 日本製の日焼け止め(現地のはベタつくことが多い)、サングラス、帽子は「三種の神器」として必ず持参してください。
2. 乾燥への備え
日本(特に夏)の湿気に慣れていると、オーストラリアの乾燥は肌に堪えます。
- 対策: 高保湿のクリームやリップクリームは必須。到着直後から保湿ケアを徹底しないと、肌荒れの原因になります。
まとめ:オーストラリア気候区分を理解して後悔しない都市選びを
ここまで解説してきたオーストラリア気候区分の知識は、あなたの留学生活の質(QOL)を左右する重要な要素です。
- 寒さが苦手なら: ブリスベン、ケアンズ、パース
- 都会と四季を楽しみたいなら: シドニー
- おしゃれと変化を楽しみたいなら: メルボルン
「北海道出身だから大丈夫」と過信せず、「自分が一番快適に過ごせる環境はどこか?」という視点で都市を選んでみてください。
もし、「もっと詳しい現地の様子を知りたい」「自分のプランだと、どの都市がベストか相談したい」と思ったら、ぜひ無料カウンセリングで相談してください。あなたの希望にぴったりのプランを一緒に作りましょう。
参考文献
- Climate Data Online - Bureau of Meteorology (BOM)
- Why Australian houses are so cold? - RMIT University
- UV Index and Sun Safety - Cancer Council Australia